3. 医療費削減と健康寿命を延ばすカギ!未来の薬局が果たすセルフケア支援の役割
少子高齢化が急速に進む現代において、国家財政を圧迫する医療費の抑制と、国民一人ひとりが健康に暮らせる「健康寿命」の延伸は、社会全体で取り組むべき重要な課題となっています。
この大きな課題に対して、最も身近な場所で貢献できる存在として期待が集まっているのが、地域の薬局です。
これまでの薬局は、医療機関から処方された薬を調剤して受け渡す場所というイメージが一般的でした。
しかし、これからの薬局は、病気になる手前の段階である「未病」の改善や、日々の健康管理をサポートする「セルフケア支援」の拠点へと役割を大きく変えつつあります。
具体的な取り組みとして、薬局の店頭での健康測定や、それに基づく生活習慣の改善アドバイスが挙げられます。
血圧や体組成、血管年齢などを気軽に測定できるブースを設置し、薬剤師や登録販売者が専門的な知見から食事や運動、サプリメントの選び方についてアドバイスを提供します。
このように、日頃から自分の身体の状態を把握し、主体的に健康維持に取り組むセルフメディケーションを薬局がサポートすることで、軽度な不調の段階での適切なケアが可能となります。
また、医療機関を受診するほどではないものの、心身に不安を抱える地域住民に対して、適切なOTC医薬品(一般用医薬品)の選択を支援することも重要な役割です。
必要に応じて速やかに医療機関への受診を促す受診勧奨を行うことで、重症化を未然に防ぐ体制が整います。
このような薬局によるきめ細やかなセルフケア支援が定着すれば、不要な医療機関の受診が減少し、結果として国や自治体の医療費抑制につながります。
地域住民が身近な専門家である薬剤師をパートナーとして頼り、主体的に健康増進に取り組む社会の実現こそが、これからの薬局が果たすべき真の役割と言えます。
その4に続く…
