薬の裏知識!製薬会社が明かさない効果的な服用方法と注意点(その3)

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3. 薬剤師も驚く!一般医薬品の隠れた副作用と安全な使い方ガイド

一般医薬品(OTC医薬品)は手軽に購入できる便利さがある反面、その副作用について十分な説明を受けないまま使用しているケースが少なくありません。実際、厚生労働省の調査によれば、OTC医薬品の副作用による健康被害の報告は年間数百件に上ります。

まず知っておくべきなのは、風邪薬に含まれる「抗ヒスタミン成分」による強い眠気です。特にジフェンヒドラミンなどを含む製品は、服用後に車の運転や危険を伴う機械操作を行うと重大な事故につながる可能性があります。また、複数の風邪薬を併用すると、同じ成分が重複して過剰摂取になるリスクも。

解熱鎮痛剤の代表格であるイブプロフェンやロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)には、胃腸障害のリスクがあります。空腹時に服用すると胃痛や胃潰瘍を引き起こす可能性が高まるため、必ず食後に服用しましょう。さらに、これらの薬剤は長期連用により腎機能障害を引き起こすことも。

市販の目薬、特に「充血除去」をうたう製品には、ナファゾリンなどの血管収縮成分が含まれています。一時的に白目が白くなる効果がありますが、使い続けると「リバウンド現象」で逆に充血がひどくなることがあります。1日の使用回数を守り、2週間以上の連続使用は避けるべきです。

便秘薬の刺激性下剤(センノシドなど)も要注意です。即効性がある反面、乱用すると腸が刺激に慣れて自然な排便ができなくなる「下剤依存」に陥ることがあります。まずは食物繊維を多く含む食事や適度な運動など、生活習慣の改善を試みるべきでしょう。

安全にOTC医薬品を使用するためのポイントは以下の通りです:

1. 薬の説明書を必ず読み、用法・用量を守る
2. 複数の薬を併用する際は、薬剤師に相互作用を確認する
3. アレルギー体質や持病がある場合は必ず申告する
4. 妊娠中や授乳中の方は特に注意し、可能な限り医師に相談する
5. 症状が改善しない場合は自己判断で用量を増やさず、医療機関を受診する

わからないことがあれば、薬剤師に遠慮なく相談することが賢明です。
自分に合った薬を安全に使用することで、OTC医薬品の本来の利点を最大限に活かしましょう。

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