薬剤師だから知っている!市販薬選びで絶対に失敗しない3つのポイント(その2)

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2. 薬局で迷わない!現役薬剤師が伝授する市販薬の正しい選び方と見落としがちな3つのポイント

薬局やドラッグストアに行くと、たくさんの市販薬が並んでいて「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまうことはありませんか?実は、薬剤師の立場から見ると、多くの方が市販薬選びで重要なポイントを見落としています。ここでは、薬局で迷わないための市販薬選びの正しい方法と、特に注目すべき3つのポイントをご紹介します。

まず最初のポイントは「有効成分の確認」です。パッケージの裏面に記載されている「成分・分量」の欄をチェックしましょう。例えば、頭痛薬であれば「アセトアミノフェン」「イブプロフェン」「ロキソプロフェン」など、どの成分が含まれているかで効き目や副作用が変わってきます。特にイブプロフェンやロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、胃への負担が大きいため胃腸が弱い方は注意が必要です。アセトアミノフェンは胃腸への負担が少ないのが特徴ですが、鎮痛効果はやや穏やかです。自分の症状や体質に合った成分を選ぶことが成功の鍵となります。

2つ目のポイントは「添加物の確認」です。多くの方が見落としがちですが、有効成分以外の添加物によってアレルギー反応が出ることがあります。特に「安息香酸」「パラベン」「ポリソルベート」などの防腐剤や「タルク」「二酸化チタン」などの着色料・光沢剤にアレルギーがある方は要注意です。過去に薬でアレルギー反応が出た経験がある方は、購入前に必ず薬剤師に相談し、成分表をチェックしてもらうことをお勧めします。最近はアレルギー対応の添加物を減らした市販薬も増えていますので、ドラックストアや薬局の薬剤師に相談するとより専門的なアドバイスがもらえます。

3つ目のポイントは「併用禁忌の確認」です。現在服用中の薬(処方薬・市販薬問わず)との相互作用を確認することが非常に重要です。例えば、高血圧の薬を服用している方が、一般的な風邪薬(特に血管を収縮させる成分を含むもの)を飲むと血圧が上昇する危険性があります。また、ワーファリンなどの抗凝固薬を服用している方が、イブプロフェンなどのNSAIDsを含む痛み止めを併用すると出血リスクが高まります。糖尿病治療薬と一部の市販薬の組み合わせも注意が必要です。自己判断せず、必ず薬剤師に現在服用中の薬を伝えて適切なアドバイスを受けましょう。

これらのポイントを押さえれば、ドラックストアや薬局での市販薬選びで失敗することはぐっと減るでしょう。もし自分で判断するのが不安な場合は、遠慮なく薬剤師に相談してください。薬剤師は専門知識を持って皆さんの健康をサポートするためにいます。症状や体質に合った最適な市販薬選びをお手伝いします。

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